離乳食には大きく4つにわけて、ゴックン期(5〜6ヶ月)・モグモグ期(7〜8ヶ月)・カミカミ期(9〜11ヶ月)・パクパク期(1才〜1才6ヶ月)の期間があります。
どの期間でも離乳食というのは面倒くさくて大変で悩まない人はいないと思いますが、この中でママが一番しんどいと感じるのは、離乳食後半の手づかみを始めるカミカミ期からだと思います。
正直この時期が一番キツくてしんどくてモチベーションを保つのがやっとでしたが、今思えば無事にこの期間を乗り越えられたのにはちょっとしたコツがあったと思います。
今回はしんどい「手づかみ期」の乗り越え方を「ママの気持ち的な視点から」「環境作り」「実際私がよく作った離乳食の写真」で説明していきます。
もくじ
カミカミ期(手づかみ期)に向けての気持ち作り
それまではママが子どもの口に食べ物を運んでいればよかったのが、この時期から自分で手を伸ばして食べ物を掴み口に運びだします。
自分の意思で食べ物を口に運ぶというのは、与えられっぱなしの状態から欲求に対して自分で動くという大きな成長の証しで、これがのちに自分でスプーンやフォークを持って食べ物を口に運ぶことに繋がるのですが、ママとしては『子どもが掴める食べ物を作る』という試練が与えられます。
しかも2回でよかった食事回数も3回に増え、量や栄養など気をつけることが増えるのでママにとっては作ることが大変になる時期です。
そんな時期に対して、ママはこんな気持ち作りを心がけてみてはいかがでしょうか。
離乳食を楽しむ
このカミカミ期(手づかみ期)だけに当てはまることではないですが、離乳食作りは気合いと忍耐、それからなによりママ自身が楽しむ事!これに限ると思います。
「子ども」ではなく「ママ」が楽しい!と思うことが大事です。楽をする方法をひたすら考えてもいいし、離乳食の見た目にこだわってみてもいいし(これは私が実際にやったことです)、とにかく辛いだけの離乳食作りのなかに、ちょっとした楽しいポイントを作ることが大事だと思います。
具体的には『カミカミ期(手づかみ期)に向けての環境作り』の章で説明しますが、ちょっとした楽しみができることで辛いだけの離乳食作りから開放されます。
食べなくても気にしない
子どもによっては全く食べてくれず、作っては捨て作っては捨て…という状態になることもあると思います。
子どもに対して過度に期待せず、先ほど説明したようにママが「楽しむ」「楽しめた」ことに満足できれば、子どもが食べてくれないことはそれほど気にならなくなってきます。
幸いにも我が家の息子は食べてくれる方の子でしたが、子どもがどんな料理をどのくらい食べたか、ということにはあまり拘らないようにしてました。
褒められる又は共有できる環境を作っておく
離乳食のなにが辛いって、頑張った料理を誰にも褒めてもらえないことです。これが夫だったら、美味しくできた日や頑張った日には「美味しい!」という言葉が貰えるかもしれません。この一言がママにとってのモチベーションに繋がっていったりしますが(言ってない旦那さんは是非奥様に言うようにしましょう!)、離乳食においてはそれが全くありません。
それどころかカミカミ期(手づかみ期)の子どもと言えば、その手間ひまかけた離乳食を握りつぶしたり、投げたり、ちぎったり…と散々です(笑)
だからこそ、披露したり褒められる環境やその散々な結果を共有できる仲間作りは大事です。私はSNSを活用しました。
上手にできた離乳食はインスタグラムで披露する。イイネ!をもらえた日にはやりがいを感じることができます。投げられたり握りつぶしたりした時にはその様子をTwitterで報告する。するとそれに対して「こっちも散々でした」などと返事がくると仲間がいるようで安心したりします。
たった一人で戦っている状態を作らないということが大事だと思います。
カミカミ期(手づかみ期)に向けての環境作り
それまでママが主体となって動いていた離乳食ですが、ここからは赤ちゃんも一緒に楽しめる環境作りが大切になってきます。
環境を整えることで、ママも楽しめて尚かつラクをしながらこのカミカミ期を乗り越えていきましょう。
離乳食のレシピ本を一冊買う
フリージングを活用したレシピ本を一冊買う事をオススメします。
フリージングとは冷凍するということ。離乳食は冷凍を駆使するとグッと楽になります。
実際私は日曜日夫に子どもを託し、一週間分の離乳食を作って冷凍して、平日のご飯時はそれをチンしたり焼いたりする方法で過ごしていました。まとめて作れるというのがフリージング離乳食のいいところです。
それからレシピ本は一冊だけ購入したほうがいいです。アレコレ買ってしまうといざ作ろうと思った時に何を作るか迷って大変です。一冊をじっくり読んでそれに沿ってやっていくのが一番いい方法だと思います。
私が穴があくほど読んだ、胸を張ってオススメできる離乳食本がこちらです。実際、離乳食をはじめて完了するまでこの一冊で十分事足りました。
この本の内容で掲載されていてよかった点は以下の通りです。
- 一週間分のすべてのメニュー
- 赤ちゃんが食べる一食分の目安量
- 月年齢に応じた食べていいもの悪いもの
- 解凍の仕方
この辺は掲載されていて非常に助かりました。特に一週間分のしかも一日2〜3品の献立メニューが掲載されているのがよかったです。
これが単品で紹介されていたとしたら、その中でどう組み合わせていくかで迷ってしまったと思いますし、結局そこが一番手間で大変だったりするので、この献立メニューには大変助けていただきました。
足が踏ん張れるベビーチェアを買う
足が床や足置きに置けて踏ん張ることができると、歯茎に力が入ってしっかりカミカミすることができるそうです。
実際このようなベビーチェアを購入したところ、食べがよくなったというママ友の話もありました。
特にこのカミカミ期(手づかみ期)は本人も周りもすごく汚れます。サッと拭けて楽な木製のベビーチェアやプラスチック製のベビーチェアがいいと思います。間違っても布製は選ばない事!しょっちゅう洗濯をすることになってしまいます。
実際私が購入したのは過去にこのブログで紹介したことがある『大和屋のすくすくチェアEN』です。お部屋を邪魔しないシンプルな構造でコスパも良くて長く使える『大和屋のすくすくチェアEN』は個人的にオススメです。
ママがアガるベビー食器を買う
私にとってはこれがモチベーションを保つために一番効いた方法な気がします(単純です…笑)。ベビー食器って毎日みるものですから、ママのお気に入りで買えば毎日ワクワクできます。
インスタ映えを狙うなら木製品や有名なメーカーが作っている食器がいいですね。
ルクルーゼのベビー用食器も迷いましたし、パリの有名雑貨屋『La Chaise Longue(ラ・シェーズ ロング)』のベビー用食器でも悩みました。以下に私が当初候補にあげていたものを挙げておきますが、最後はママの好みで全然いいと思います。
La Chaise Longue SET DE 4 PIECES FERME(ブルー)
写真でみるカミカミ期(手づかみ期)の離乳食
さあここでは実際に私が作った離乳食(主に手づかみ期)を紹介します。大したことはありませんが、頑張ったので誰か褒めてください(笑)!
よく出した『サンドイッチ』
サンドイッチは手づかみしやすく、またカボチャをすりつぶしたものを餡にしたり、シーチキンや卵が大丈夫になったときは卵サンドにしたりと多様に使えたので重宝しました。
これもよく出した『おやき』
おやきは軟飯に野菜を混ぜて焼いたり、時には魚やチーズを混ぜたりしました。軟飯は使わずカボチャを柔らかく煮たものを練って、そこにひじきを混ぜてバターで焼く『カボチャおやき』もよく作りました。これまた手づかみしやすく息子もよく食べてくれました。
うまく形成できないときは、片栗粉を少々入れるのがコツです。
またまたこれもよく出した『パンケーキ』
息子が好物だったので頻繁に作ったのがこのミニパンケーキです。コーンを混ぜたりすればオカズパンケーキになりますし、甘みを足したい時にはカボチャのペーストや人参のペーストを混ぜました。
まるまるおにぎりやカットおにぎりにも挑戦
手で掴みやすいように丸めたおにぎりや、海苔にご飯を薄く敷いたものをカットしたカットおにぎりも作りました。
丸める時にはサランラップで丸めていました。まるまるおにぎりはそのままラップにくるんでいれば持ち運びもできて楽ですよ。
刻んだ納豆を混ぜたり、青のりを混ぜたり、鰹節を混ぜたり、ひじきを混ぜたりといろんな物を混ぜて作りました。
並べ方にひと工夫
並べ方を工夫すれば、ただ茹でただけの野菜でも可愛く見せる事ができます。よく使った技法です(笑)子どもも見て興味を示してくれる事が多かったので一度やってみてください。
大人が食べても美味しい洋食、パングラタンとパスタ
大人が食べても美味しかったです。
パングラタンはちぎったパンに牛乳をしみ込ませ、炒めた牛ひき肉とカットしたトマトをまぜて上にチーズを乗せてオーブンで焼くだけです。
パスタはマカロニを使ったもので、鮭フレークとホワイトソースを混ぜたものがソースになっています。
赤ちゃんでも食べれるケーキとお寿司もどき
誕生日に作ってあげました。
ケーキのスポンジはサンドイッチ用のパンを丸くくりぬいたものを使用。クリームは水切りしたヨーグルトを使い、卵ボーロとイチゴでデコレーションしました。
お寿司もどきはマグロをトマトで。イカは茹でた大根。卵は卵焼き。マグロの軍艦はトマトを細かく切ったもの。ウニは茹でてすりつぶしたカボチャです。
これらの紹介した離乳食は、先ほど紹介した『フリージング離乳食』の本に掲載されているものです。(一部アレンジしたり違うものもありますが…)ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
眉間にシワを寄せて離乳食つくってませんか?遊び食べする我が子にイライラしてませんか?まぁ正直そんな日もあります、というかありました(笑)
しかし、ママがお気に入りの物に囲まれて楽しく離乳食を作ることができれば、結構そういう気持ちが伝わって子どもも食事の時間が楽しくなります。これ本当の話で、ママの楽しいや嬉しいは小さな赤ちゃんにも結構伝わっているもんです。逆にマイナスな気持ちも以外と赤ちゃんに伝わってしまいます。
辛い離乳食作りだからこそ「頑張ろう!」と挑むのではなく「楽しんで」ください。子どものご飯作りは離乳食期が完了しても続いていきます。
この離乳食時に頑張れたことがなんとも言えない達成感に繋がり、あの時乗り越えられたという事が子どものご飯作りにおいての「自信」となって返ってきます。そういうもんです。
育児というのはいかに「楽しめる」か、そこが大事だと思うようになりました。楽しんで育児をしていきましょう!
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。