周りから度々聞かれること、それが「なんでニコンじゃなくてキャノンのカメラにしたの?」です。
一眼レフカメラを買おうと思った時、キヤノンのカメラを買うか、ニコンのカメラを買うかで迷いますよね。
ブログやサイトをみると「一眼レフを買うならニコンだ」の記事が多いですし、今流行りの写真家もニコンを愛用している人が多いです。
そんな中で、なぜ私がキヤノンのカメラを愛用するのか。
ズバリ理由を言うと私が昔「プロのカメラマンだったから」です。もっと言うと「ブライダルスナップカメラマンだったから」なのです。
もくじ
実はブライダルスナップカメラマンはキヤノン使いが多い
時代も変わってきて、ブライダルの撮影でもだいぶニコンで撮影するカメラマンも増えてきましたが、それでもまだまだキヤノン使いの人が多いです。
その理由としては下記のようなことが挙げられます。(ややキヤノン寄りの考え方でフェアではないかもしれません)
キヤノンはAF(オートフォーカス)のスピードが早い
両方のカメラで写真を撮ったことがありますが、やっぱりAFのスピードはキヤノンの方が早いです。
結婚式の写真というのは常に動きのあるものを被写体としてますから、全てにおいてスピードが命です。だからAFが早く合ってくれるというのは、ブライダルスナップ写真においてとても重要なことです。
白に強いキヤノンと黒に強いニコン
白いウェディングドレスに白いチャペル。白い靴に白い花…などとにかく白いものを多く撮るのがブライダルスナップです。
白に強いキヤノンと言われており、白い物を写した時に白飛びしにくいという特徴があります。そういうことから白いものを写す機会が多いブライダルの撮影には、キヤノンのカメラが多く使われています。
一方で黒いものを撮るときにはニコンのほうが有利だと言われています。人物を撮る際に、髪の毛一本一本の質感がしっかり表現されるのがニコンのカメラです。
肌が綺麗に写る
これはキヤノンのカメラが性能的に劣っている点(笑)だとも言えますが、ニコンが現物に忠実な写真を撮れるのに対して、キヤノンは、粗はぼかして見せないような写り方をします。よって肌が美しく滑らかに写すことができます。
なのでドレスを着て、肌を露出することが多い新婦さんを撮るのには、キヤノンのカメラがいいというわけです。
赤みを帯びた写真のキャノンと青みを帯びた写真のニコン
jpgの撮って出し写真を比べた時に、やはりブライダル向けなのは赤みを帯びた写真を出せるキヤノンだと思います。
逆にニコンは全体的に黄みが強く、それを取り除こうと色補正をしても今度は青みがかってしまうので、ブライダルフォトとしては少々寒々しい印象を受けます。
ブライダルスナップはキヤノンのカメラと昔から決まってる
「なぜか医者とデザイナーはMacを使いたがる」という理由と一緒です。ブライダルスナップの世界では昔からキヤノンのカメラを使うのが一般的なようです。
仕事ならキヤノン、作品作りならニコン
キヤノンの写真は万人受けしやすいです。色味もそうですが、先ほど言ったように粗が写らないので、滑らかで柔らかい写真を撮ることができます。
いろんな人を相手にするブライダルスナップカメラマンとしては、万人受けする色味や質感を出してくれるキヤノンのカメラのほうが使いやすいです。
逆に現物により近い表現ができるニコンは、アートとしての作品作りにはもってこいのカメラだと言えます。またニコンのカメラは黒に強いので、優しい印象のキヤノンとは違って、迫力がありシャープな印象の写真を撮ることができます。
それで結局私が今もキヤノンを使う理由はというと
要はプロ時代にキヤノンのカメラを使ってて慣れてしまったから、今更ほかのカメラにしたくないってだけです(笑)すみません、オチがこんなんで。
趣味から始まって一眼レフカメラを持つ事になっていたら、ニコンのカメラを愛用してたかもしれません。
それくらい今のカメラには機能的にいってもそこまで違いがないと思います。上記でいろいろ言ってきましたが、素人目にしたら正直全くわからない程度の差だと思っています。
結局キヤノンとニコンどっちがいいの?
ブライダルスナップカメラマンでもなければキヤノンを勧める理由もないですし、色味に関してもRAWで撮るならそこまで関係ない。もっと言うならブライダルスナップもニコンで撮ってる人が現にいるのだから、「ブライダルスナップはキヤノン!」とも言いきれなくなってきています。
だからキヤノンとニコン、この二つで迷ってるならもうそこはもう好みで選びなさいとしか言いようがないです。
また、ここにレンズの話を持ち込むとややこしくなるので省きますが、レンズ事情を含めてみても結果的にキヤノンとニコン、どっちでもいいんじゃない?と私は思います。
カメラはあくまで写真を撮る道具でしかない
良いカメラを持っていたからといって、良い写真が撮れるとは限りません。そしてカメラを使いこなしたからといって、いい写真が撮れるわけでもないと私は思います。
そこには構図の決定だったり、光の選び方だったり、被写体の選び方だったり、被写体とのコミュニケーション能力だったり…
「良い写真」がなにを基準にして良いとするかでも変わってきますが、少なくてもカメラの力だけでは「良い写真」が撮れないということは覚えておいたほうがいいでしょう。
私がオススメするカメラの選び方
まずは「楽しみながら長い期間撮る」ことを目標にして、見た目が自分好みのカメラを選んでもよし、あの人の写真が好きだからあの人が使ってるカメラを真似して買ってみよう!でも全然いいと思います。
自分好みのカメラを持ち歩けばテンションもあがりますし、写真を撮るというヤル気にもつながるので、まずはキヤノンかニコンかよりも、ビビッときたカメラを購入してみてはいかがでしょうか。
私はキヤノンを愛用してきてますし教える時にも教えやすいので、人にはキヤノンを勧めてます。いやぁキヤノンはいいですよ~。
私が愛用しているカメラとレンズはこちら
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。