先日単焦点の『SEL35F18』という明るい大口径のレンズを購入しましたが、それと同時にNDフィルター(ND8)を購入しました。
NDフィルターは『SEL35F18』のような明るい大口径レンズを使う際には必須のアイテムと言えるのですが、なぜ必須なのかその理由を説明していきたいと思います。
なんて悩みもNDフィルターで解決できてしまうかもしれません。
もくじ
明るいレンズで開放するならNDフィルターで光量を調整する必要がある
まず明るい大口径レンズを購入した理由として「薄暗い場所でも手ブレを気にせず撮りたい」という理由のほかに、「背景をボカした写真を撮りたい」というのが主な理由だと思います。
ではこのぼかしが効いた写真を晴天の屋外で撮ろうとするとどうなるか…大抵は露出オーバーで白飛びの起こった写真になってしまいます。
なぜこんな現象が起きてしまうのか…
簡単に説明すると、例えば『SEL35F18』の単焦点レンズの最大開放値はf1.8ですが、f1.8のように絞りを開けば背景はボケるが入ってくる光が増える…ましてや晴天時ともなると入る光の量が多すぎてしまい、シャッタースピードが足りなくなってしまうのです。
シャッタースピードが足りなくなった結果、白飛びした露出オーバーな写真になります。
私が使っているソニーα6000のミラーレスでは1/4000がシャッタースピードの最高スピードです。それ以上になると点滅してしまいます。
こういった時に活躍するのがNDフィルターです。
NDフィルターは入ってくる光の量を調整してくれます。例えるなら『レンズ用のサングラス』といった感じ。
絞りを開くと上がってしまう露出をNDフィルターが下げてくれるので、例え晴天時で日差しが強く光が多く入る場所でも開放値で撮影することができるようになります。
NDフィルターの使い方
NDフィルターの使い方は簡単!レンズの先にクルクルと回して装着します。
回していくとギュッと止まる場所があるので、あまり締めすぎないように適度な場所で回すのをやめて装着完了です。
NDフィルターを使った作例
人物写真などはやはり背景がボケていたほうが人物がより引き立つのでなるべく開放で撮りたいです。
ということで屋外で絞りをf1.8に固定して撮ってみました。
この日は夏日の晴天で日差しがきつかったので、フィルターを使わずに撮るとシャッタースピードが足りずに白飛びした写真になってしまいました…
白飛びしてしまった写真は後から現像しても色が戻ってこないので注意が必要です!
こうなってしまうと絞りをもう少し絞るか、ISOを少し上げるなどの対策が必要になってきてしまいますが、せっかくの明るいレンズですしボケ味はそのままで写真は撮りたいところですね。
ここでNDフィルターの登場です!使用したのは上記で紹介しているKenkoのNDフィルター(PRO1D ND8)です。
このフォルターを装着してから撮るとシャッタースピードが落ちて、適正露出で写真を撮ることができました。
これを最終的にVSCOなどの現像ソフトで現像して色を整えると、ボケ味の綺麗な写真に仕上がります!
NDフィルターの選び方
NDフィルターは日本製を
NDフィルターは安いものから高いものまでありますが、中国製の安いフィルターなどは写真の解像度が落ちたり汚れに弱かったりしますので、買うなら日本製品のものをオススメします。
有名なところでは『Kenko』や『MARUMI』が品質も良く使っている人が多いです。
普段使いなら『ND8』で十分
NDフィルターの『ND』の後に続く番号は、レンズに入る光の量を何分の1に減らすかを示しています。
ND8なら光を8分の1に減らす効果があることになり、その番号が大きくなればなるほど入る光の量を抑えることができるということになります。
KenkoのサイトにNDフィルターの濃度によってシャッタースピードや絞りをどのくらい落とせるのかの表がありますので、参考にしてください。
撮りたい写真によってフィルターを変えていくのですが、私が今まで撮ってきた感じで言うと絞りを開いて撮影するスナップ程度の撮影ならND8で十分だと感じています。
フィルターにはフィルター径がありますので、購入する際にはお持ちのレンズを確認して、レンズに合ったフィルターを購入しましょう。
ワンランク上の写真に挑戦するためのNDフィルター
『滝を白糸のように撮りたい』や『海の波を消して撮りたい』『雲の流れを撮りたい』といったワンランク上の写真を撮る場合は長時間露光(スローシャッター)を使います。
長時間露光すると光の量が多く入ることになるためND32以上の高濃度NDフィルターが必要です。
撮ってみたい写真によって購入するフィルターが変わってきますが、私がもしND8を持った今の状態でもう1枚NDフィルターを買うなら『ND200』を購入します。
ND200があればかなり凝った写真を撮ることが可能になると思います。
というか近々買って実際に写真を撮りに行ってくるつもりなので、また追加でレビュー記事を書きたいと思っています。
ND200を購入して写真を撮ってきましたので下記の記事をどうぞ!
明るい大口径レンズにはNDフィルターを使おう!
NDフィルターをたくさん揃えなくても、多少はシャッタスピードとISOで調整が可能です。
可能なのですが、せっかく大口径レンズを買ったなら、それが例え晴天下でも屋外でもボケ味の効いた写真を撮ってもらいたいです。そのためにはNDフィルターは必須アイテムなのです。
また高濃度NDフィルターを使ってワンランク上の写真に挑戦するのも楽しそうですね!
フィルターにも沼があることを私は知りませんでした…レンズ以上にフィルターは奥が深そうで研究のしがいがありそうです。
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。