水作りに市販のバクテリア剤が必要か必要でないかは意見が分かれるところではありますが、私は水を作る際には市販のバクテリア剤を使っています。
今回水槽を立ち上げる際に使ったのは「サムライEX」というバクテリア剤。使い続けて半年が経とうとしています。
最強のバクテリアと呼び声が高いバクテリア剤「サムライEX」。このバクテリア剤にどのような効果が期待できて、また実際に使ってみてどうだったのか、どのような効果があったのかを報告していきたいと思います。
もくじ
サムライEXについて
サムライEXは「バクテリア本舗」さんで独占販売されているバクテリア剤です。
国立大医学部を卒業した有資格者の方が長年研究して開発したバクテリア剤のひとつがサムライEXであり、制作元からの販売ならではの低価格が売りです。
市販のバクテリア剤って本当に値段が高くて正直買い続けるのが大変です。しかしこのバクテリア本舗さんのサムライEXなら、500mlで250円ととにかく破格の値段で手に入れることができ、続けて購入できる値段に設定していただけてるのが大変嬉しいです。
またこの他にも「小次郎」や「弁慶」など、それぞれ効果の違うバクテリアも販売されており、歴史上の人物が商品の名前になっているのが特徴です。ヤフオクから購入することができます。
ではサムライEXの詳しい効果や内容をバクテリア本舗様のHPから一部抜粋しながら、まとめて説明していきたいと思います。
腐敗ではなく発酵分解という方法をとったバクテリア剤
[Ⅰ]今までの、アンモニア→亜硝酸→硝酸といったいわゆる「腐敗」の方向での分解と違い、「発酵分解」という新しい方法で水質を強力に浄化します!その為、水が腐りません!
【含有有益バクテリア】
(これらが絶妙なバランスで組み合わされています)
①納豆菌 ②乳酸菌 ③酵母菌 ④光合成細菌 ⑤その他土壌菌+(水槽内に不足しがちな天然ビタミン・ミネラル)
(①~⑤はバクテリア本舗でしか手に入らない特別発見有益菌)
※他をしのぐ効果は上記の「特別有益バクテリア」によるものです。
濾過バクテリアの作られ方は、金魚のフンや餌の食べ残しからアンモニアが発生→そこからニトロソモナスというバクテリアによってアンモニアが食べられ亜硝酸塩を排出→そしてニトロバスターというバクテリアが亜硝酸塩を食べて硝酸塩を排出するという仕組みであり、言わば水を腐敗させてバクテリアを育て水を浄化していくのが通常のやり方です。
しかしこのサムライEXでは酵母菌・乳酸菌・納豆菌・光合成細菌・土壌菌という私たちも一度は聞いたことがある菌によって、水を発酵分解するという新しい手法で水を浄化するようです。
餌の量と生体数を最適にすれば水換え不要
水槽内のアンモニア、亜硝酸、硝酸を短時間に分解、その後の発生も抑えますので、
わずらわしい水換えが大幅に軽減されます。給餌量、生体数を最適にすれば足し水のみで
飼育可能となります。
通常、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩と分解するまでにかかる時間としては、1ヶ月くらい要するものですが、このサムライEXを使えばこの立ち上がり時間を短縮することができ、また給餌量、生体数を最適にすれば足し水のみで飼育できるとのこと。
要は水換えが不要になるということですね。これが本当ならすごいです。
免疫細胞を活性化させる
[Ⅱ]生体内に取り込まれた有益バクテリアは、生体が本来持つ免疫力、ぬめりをUPさせ、
ウィルス、病原菌、病原虫に強い生体にします(免疫細胞を活性化させます)。
[Ⅲ]ぬめりを増強させ色艶がUPし発色効果を高めます
[Ⅳ]甲殻類では健全な甲殻の育成と、発色を促進します
酵母菌・乳酸菌・納豆菌などは金魚の餌にも含まれていることが多く、フン詰まりが1番怖い金魚飼育にとって、腸に効く菌が入っているのは金魚の健康上とてもいいことです。
金魚を弱らせないことが病気予防にもつながるので、そういった意味でも水中に酵母菌・乳酸菌・納豆菌が含まれることはとても嬉しいです。
自然物で作られているので安心
※上記有益バクテリアは「食品」にも応用されているものでバクテリア液サムライは100%自然物で非常に安心です!
金魚の口に入るものですから、私たちでも名前を知ってる酵母菌・乳酸菌・納豆菌・光合成細菌・土壌菌という自然物を使われているのも安心できますね。
サムライEXの使い方と保存方法
- 飼育水100Lに対し20mlが規定量
- 飼育数や給餌量で増減してもよし
- 最初は多めの投与が理想
- 規定量以上いれても害は全くなし
金魚を入れる時と一緒で、このバクテリア剤を入れる際にも必ずカルキを抜いておきましょう。また成分が沈殿しているので容器をよく振ってから使用します。
保存は冷暗所(室温)で保管、購入後1年以内に使い切るようにしましょう。活性が落ちてしまうので冷蔵庫などで保管するのは不可です。
実際に使ってみての効果と感想
水槽立ち上げ時は20Lの飼育水に少し多めの量の5mlのサムライEXを毎日投入していました。
以前はサイクルというバクテリア剤を使っていたのですが、それに付属してきた軽量カップを使用して計測しています。これがまたペットボトルのキャップにしっかりハマってぴったりな大きさなので重宝してます(笑)
水槽が立ち上がったあとの4ヶ月間は、水換え時やなんかおかしいなと感じた時に同じく5ml入れたりしています。
その立ち上げ時の様子や、その後どのような効果を実感できたのかを下記で詳しく説明していきます。
アンモニアの分解には効果あり
とにかく亜硝酸塩の出が早かったです。立ち上げたその日から亜硝酸塩が検出されていました。ということはアンモニアの分解にはサムライEXはかなりの効果があると思われます。
実際金魚が鼻上げすることもなく、不調になることもありませんでした。
亜硝酸塩の分解にはあまり効果はなさそう
ここからが問題でした。サムライEXを毎日入れていましたが、亜硝酸塩の値が高くなり普通の立ち上げ方法(腐敗させる)と同じく、水換えをこまめにしないと危険値までのぼりつめる時期がありました。この期間は約1週間ほど続きました。
ここからわかるように、やはりアンモニア→亜硝酸塩までの分解には効果があっても、亜硝酸塩→硝酸塩の分解にはほぼ効果がないという結果になりました。
しかしながら、バクテリア剤を入れなかった場合はもう少し長引く可能性もあったでしょうし、危険値になる頻度が高くもっとこまめに水換えをしないといけなかったのかもしれません。(だいたいこの時期は3日に1回の水換えでした)
そのことから、サムライEXを使わないよりは多少の効果があったのだと思いますが、立ち上げ時にはこまめに水質調査をして、水換えによる通常の立ち上げ方法をとる必要があるので注意です。
「水換え不要」とまではいかないので普通に水換えは必要
その後サムライEXを続けてみてどうなったかというと、ちゃんと1週間に1度は水換えしてます(笑)
やはりフンの多い金魚ですので、水換えをせずに足し水のみで管理するのは相当難しそうです。まずサムライEXを入れていても硝酸塩が高くなってきます。そうなると水換えは必須になってきます。
ただその水換え間隔は伸ばすことが可能になりましたし(怖いので数値に問題なくても1週間に1度の水換えはしてますが)、水の状態も非常に安定しているのは確かです。
フンの出はすこぶる良い
酵母菌や納豆菌などの効果なのか、金魚達のフンの出はすこぶる良好です。
これは手作り餌によるものなのか、サムライEXのおかげなのか、まぁ両方の効果だとおもいますが、糞が出なくて困ったことは今までで1度もありません。やりすぎということもないでしょうから両方使うことでより効果的になると思います。
フンの少ない魚にはサムライEXは効果大!?
サムライEXは金魚にも多少の効果はあるもの、これ1本で水換え期間も伸びて健康で水質も安定して…というのは無理そうです。
しかしインスタやツイッターを見てみると、サムライEXの効果は金魚よりむしろベタやメダカなどのフンの少ない水槽には絶大な効果を発揮するようなので試してみる価値はありそうです。
まとめ
- 金魚水槽の立ち上げ時には多少効果ありだが頼りきってはいけない
- 立ち上げ時というより立ち上げ後の水質維持に使うと良い
- フンが詰まりやすい金魚にはフン出し効果あり
- 金魚水槽ではサムライEXを使ってもこまめな水換えが必要
- ベタやメダカなど元々フンの少ない魚にはサムライEXのみで水換え期間を伸ばすことが可能(らしい)
以上です。結局金魚はフンが多い生き物なので、こまめな水換えは必要になってきますが、サムライEXがあれば多少その頻度を抑えることはできます。
これからも水質維持のためと金魚達の健康のためにサムライEXを使い続けていきたいと思っています。
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。