春になると街が色づいてきますし気候も穏やかなので、写真を撮るにはもってこいの季節です。
桜のシーズン到来!ということで、今回は初心者の人でも簡単に桜をキレイに撮れるテクニックとコツをお教えしたいと思います。
もくじ
まずはじめにカメラの設定から
ホワイトバランスの設定
桜はホワッとした柔らかいイメージです。目で見ている通りのフワッとした柔らかい印象を写真で表現してあげるには、写真に温かみを与えてあげるといいです。
青色よりも赤色のほうが温かみを感じますよね。ということで写真に少しの赤色を追加してあげるといいのですが、撮影前の設定で写真に赤みを加える設定ができます。
それはホワイトバランスを「AWB(オート)」から「太陽光」または「晴天」に設定するだけ!これだけで適度な赤みを写真に加えることができて、柔らかいイメージの写真に仕上げることができます。
ISO感度の設定
晴れてる日なら100〜300くらいに。曇っている日なら400くらいで設定しておきましょう。ISO感度が低ければ低いほどノイズの少ないキレイな写真を撮ることができます。
と言ってもISOを低くすればそれだけ手ブレが起きる可能性が出てきますので、天気の判断に困った時や手ブレが起きる時などは「AUTO(オート)」にしておいても構わないです。
絞り優先モードに設定
相手は静物です(まぁ風に吹かれて揺れることはありますが…)。こういう静物を撮る時には「絞り優先モード」に設定しましょう。
どう撮りたいかで絞りの数値を変えてみます。周りをボカしてフワッと撮りたいなら絞りを開放して撮る。全てにピントの合った写真を撮りたいなら絞りを絞って撮ります。
「開放」「絞る」というのがよくわからないという人の為にも、次のテクニックとコツの章で写真下に「絞りの数値(F値)」を記しておきますので、まずはその数値を真似してみて撮ってみてくださいね。
桜を撮影する時のテクニックとコツ
まずは桜に寄って撮影してみよう
《絞り優先 f/2.8》
まずは形のキレイな桜の花を選び、可能な限り近づいて撮影してみましょう。その時に絞りを開放させて撮影します。そうするとピントを合わした周りがフワッとボケて、優しい写真になります。
引いて桜全体を撮ってみる
《絞り優先 f/9》
次に桜から離れて全体を撮影してみましょう。寄ったり引いたりはズームを使うのではなく、なるべく足で稼ぎます。
この時、絞りは絞って撮影すると、手前から後ろまでピントの合った写真に仕上がります。
奥にピントを合わせて手前をぼかす
《絞り優先 f/2.8》
奥の桜にピントを合わせて撮影してみましょう。この時にはズームを使って撮影します。そうすることで手前の桜が余計にボケてくるので、周りの桜はステキなフレームになります。
人や建物を入れて撮る
《絞り優先 f/4》
先ほどの手法と同じで、奥にピントを合わせるやり方ですが、そのピントを合わせるものを人や建物に変えてみましょう。
この写真は奥に走る電車にピントを合わせてみました。無機質なものほどギャップが生まれていいです。写真に物語が出てきます。
散った花びらにも注目
《絞り優先 f/2.8》
咲いている桜もステキですが、散った桜もまた素晴らしいものがあります。花びらにも注目してみましょう。面白い写真が撮れるはずです。
まとめ
今回のまとめです。
- ホワイトバランスは「太陽光」または「晴天」に設定。
- ISOは晴れてる日なら200〜300。曇っている日なら400くらいに設定。
- 絞り優先モードで撮影開始。
- 桜に寄って撮影する。
- 桜から離れて全体を撮影する。
- 奥のものにピントを合わせる。
- 無機質なものと一緒に桜を撮影する。
- 散ったあとの桜にも注目する。
同じ被写体でも、視点を変えたり注目するものを変えることで、違ったテイストの写真をたくさん撮ることができます。
この時のカメラの設定は最低限のものでいいと思います。大事なのは被写体を「どう撮りたいのか」ですので、カメラやレンズや設定にこだわる前に、視点や目線を変えてみましょう。
さぁ春がやってきます。カメラを持って早速外に出かけてみましょう!ステキな桜の写真が撮れるといいですね。
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。